なおと世界見聞録(パタゴニア編)
こんにちは!
なおとです。
いよいよこれが最後の見聞録です。
今回のタイトルをパタゴニア編にしたのは、主にアルゼンチンにいましたが、3日ほどチリにもいたことやパタゴニア地方は他のアルゼンチンの都市とは大きく異なるからです。
一方でパタゴニア間でアルゼンチンからチリに移動しても大きく変わりません。
アルゼンチン編とするよりもパタゴニア編とした方が誤解なく、書けるかなと思ったのでこのようにしました。
パタゴニアといって、非常に大きな地域です。
その中でも僕はウシュアイア、プエルトナタレス、エルカラファテ 、エルチャルテンという都市へ行きました。
ウシュアイアは世界最南端の街です。
この「世界最南端」というワードが人々を惹きつける一方で、この言葉頼りな側面もありました。
プエルトナタレスはトレキッングの聖地パイネ国立公園が近くにあるチリの都市です。
街自体は歩いて周れるほどの大きさで、結構閑散としていました。
エルカラファテは世界第3位のペリトモレノ氷河に近い街です。
ウシュアイアと同様、メインストリートは賑わっていて住民の数も多く歩いているだけでも楽しかったです。
エルチャルテンはアウトドアメーカーのパタゴニアのモデルとなったフィッツロイを近くで見ることができる街です。
訪れた街の中では最も小さかったように思いますが、閑散としているというよりは小さく賑わっていました。
全体にパタゴニア全体としてはとてもなく大きな地域なのですが、1つ1つの街は小さく、基本的に徒歩での移動が可能で、自転車があれば車が必要ないのではというような規模です。
街周辺は手付かずの自然が残されていて、ドライブしているだけでも楽しむことができます。
山、川、湖、海、森などに囲まれていて、観光地化されていないところでも充分に見る価値があります。
南半球のなかでも緯度が高いこの地域では、この時期はなかなか太陽が沈みません。
午前5時から午後10時頃までは綺麗な青空を見ることができます。
夕飯を食べて寝ようとしても明るいので時間感覚が狂ってしまいそうになります。
12時までに寝ていたので、夜をほとんど見ることができませんでした。
もう一つの特徴としては、1日のなかでの寒暖差が激しく、風が強いということです。
基本的に南にあるとはいえ、夏なのでダウンコートが欲しいような寒さにならないのですが、朝晩はウルトラライトダウンやパーカーを重ね着する必要があります。
一方でお昼頃は半袖半ズボンで過ごすことができます。
風は1日中吹き荒れていることが多く、その結果として木の形が変わってしまっているものがあります。
葉っぱや枝が一方向に流されている木などもあります。
踏ん張っても足がふらいてしまうほどに風が強く吹くときもありました。
そんなパタゴニアですが、非常に物価が高いです。
パスタをレストランで食べようものなら20ドルは覚悟しなければなりません。
レストランの前に置いてあるメニューを見ると、日本では1500円ほどで食べれそうな料理が30〜40ドルすることもしばしばありました。
ペリトモレノ氷河のトレキッングを見てみれば、ミニトレキッングで25000円、ビッグトレキッングになると4万円を超えていました。
元々物価の高いと言われていたパタゴニア地方ですが、年々インフレが起きていて、氷河トレキッングだけでいうと、ここ数年は一年ごとに2倍ほど値上がりしています。
ここパタゴニアを存分に楽しむためにはお金と時間が必要だなと実感しました。
お金がなければ、ツアーに申し込むことができませんし、ご飯も食べることができません。
パタゴニアは都市によって魅力が全く違うことやトレキッングの中には泊まりがけで行くものも多いということから時間もなければ楽しむことができません。
僕は今回10日間でしたが、極力日程を詰めて、お金も最後ということで奮発しました。
それでもまだまだ行きたいこと、やりたいことがありました。
ぜひもう一度行きたいです。
パタゴニアはみなさんにおススメしたい場所です。
これまでもブログには社交辞令的におススメですと書いてきましたが、お金と時間がある人には本当におススメしたいです。
おススメしたいポイントは3つです。
一、自然が豊かすぎる
パタゴニアの自然は手付かずのものが多く、さらに他の地域では見ることのできない自然があります。
トレキッング中はもちろん、街を歩いていても自然に馴染んだ雰囲気があり楽しむことができます。
二、治安がいい
物価が高いことも関係しているのでしょうか。
これまで旅した国の中でもトップクラスで治安が良く、夏シーズンは夜が短いので長い時間で歩くことができます。
三、一度に多く魅力を感じられる
都市間のバスが活発に走っているので、日帰りを含めて他の都市に移動することが容易で、一度の旅行で多くのものを見ることができます。
1つの都市だけではもったいないです。
治安も良く、街も綺麗で、自然豊かなパタゴニアでしたが、日本からは最も遠い場所にありなかなかいざ行くとなるハードルが高くなってしまいますが、行って良かったです。
意外と高齢の日本人の方も見かけたので、是非死ぬまでにチャレンジしてみてください。
1/28 記