なおと世界見聞録(ルワンダ編)

こんにちは!


なおとです。


ルワンダは“アフリカの奇跡”だと言われることがあります。


その理由は行けば分かります。
これまで行ってきたアフリカの他の国々とは一線を画しています。


ほとんどの方はルワンダと聞いて何も思いつかないのではないかなと思います。


強いて言うなら23年前の大虐殺、またはゴリラのイメージがあるのではないでしょうか?
僕もルワンダへ行くまではほとんど何も知りませんでした。


たった4日間の滞在だったのですが、本当に中身の濃い旅になりました。


それはひとえに青年海外協力隊の方にホームステイをさせていただいたり、ルワンダの話を詳しく聞くことができたからでした。

 


ルワンダにあるキガリ空港に着いて、街に出るとここは本当にアフリカかと思うような綺麗な街並みがあります。


ゴミはほとんど落ちていませんし、道路は舗装され、ここは表参道ではと思わせるようなオシャレな店がたくさんあります。


そして何より治安が良く、発展途上国に見られるような怖さがありませんでした。


とても23年前、国民の1~2割の方が虐殺された国だとは思えません。


なぜルワンダがこのような国になったのかというと、おそらく大統領の圧倒的なリーダーシップが主な理由だと思われます。


良い意味でアフリカにいることを忘れるようなルワンダでの生活。


僕はルワンダという国に魅力を感じました。
しかし、僕が見たものが全てではありませんでした。


青年海外協力隊の方と話をさせていただいて観光客や海外の役人には分からないルワンダの裏の部分を知りました。


確かに首都キガリは、アフリカのイメージとは全く違います。


さらに調べれば分かりますが、女性国会議員の割合は世界でもトップクラスに多いです。


しかし、一旦観光客が行かないような地方や裏路地に入ると電気、ガス、水道が通っていないということも往々にしてあるらしいのです。


女性の地位に関しても、地方ではまだまだ男尊女卑が根強く残っています。


言葉を選ばずに言えば、僕たちが見えるような表向きは良いように見せているが、見えない部分では追いついてきていないということです。


確かに大統領の独裁ともいえる数々の政策でルワンダは急激な成長を遂げています。


ただそれは決してルワンダという国の全てではありませんでした。


僕はこのことについて一概に良い悪いということはできないなと思っています。


実際、表向きの良さが功を奏して諸外国からの援助を受けることができたり、治安も良くなっています。


大統領に対する国民からの支持も絶大なものがありました。


しかしながら、やはり大統領がもし悪い方向に進んでいったときに止める手段がなかったり、地方は追いつけていない現状があるという点で難しさを感じました。


国作りとは本当に様々な方法があり、良い悪いの判断も簡単ではないなと思いました。

 


そんなルワンダですが、日本と似ている点がいくつかあり面白かったです。


ルワンダの人々の印象は『シャイ、ガツガツしていない、恥の感覚がある、親切』でした。


子どもたちは1対1で接するとシャイなのに大人数になるとその反動なのか、ものすごいパワーが返ってきます。


小学校へ行ったときはあまりのパワーに驚き、これまでにはない感動がありました。


これまで訪れた国は総じて日本よりガツガツしています。


タクシーや街中での勧誘があまりにもしつこく、嫌になることはよくありますが、ルワンダではNO!と一回言えば大抵引き下がります。


むしろ寂しさを感じるほどでした。


日本人の恥の感覚はなかなか外国人には理解されにくいですが、ルワンダの人々も同じような考えがあるのではないかと思います。


ぼったくりや盗みなどバレなければいいというような考え方が恥ずかしいと思っているような気がしました。


親切という点では、僕にとってちょうどいい具合での親切でした。


何か聞いたときに優しく教えてくれるのですが、その後必要以上に干渉してくることはありません。


相手のことを考えた親切が日本人の似ているなと感じました。

 


最後に、このたった4日間で合計13人の日本人に会いました。


話をした人数ではありませんが、至るところに日本人がいて、ついつい「こんなとこに日本人!」と呟きたくなりました。


ルワンダはアフリカには行きたいけど、少し怖いなと思っている人には是非オススメしたい国でした。


9/25 記